空に星が見えなくても

少しずつ成長していけたらいいなあ

涙腺決壊アルバム『STEP』

 

 

STEP 聞いたよ~~~~~!!!!!

 

9/4発売のV6 14thアルバム『STEP』ワクワクしながら待っておりました。届いた当日は曲を聞かずに特典映像を見るという行動をとりました。だってYouTubeで見てて死ぬほど楽しみだったんだもん!!!!

そんでもって、今日まで通勤やら買い物の道中でアルバム曲は聞いていたのですが、いっちょヘッドホンをして歌詞カード(というか冊子だった)眺めながら聞いてやろうじゃないの!とあんまりじっくり音楽を聴く性分じゃない私が頑張りました。

 

『雨』

言わずもがな、このアルバムのリード曲です。シトシトと雨が降っている音自然音から始まりピアノの音。健くんの「雨 雨」からの歌いだし。全体を俯瞰して聴いているとノイズまじりのレコードみたいなそういう靄がかかったように聞こえるのも面白いですね。「死ぬまで~」のところが長野くんだと知ったのはCDTVで見たときだったのですが、この雨が強すぎて煙るような霧みたいな声がまた良きです。MVの印象も強く、絶望とか苦しみとかそういう感情の中に生き生きとそして鬱蒼と広がる森という生と死が同時に存在する咀嚼に時間のかかる楽曲で、ずるり、とアルバムの中へ足を引きずられます。

 

『blue』

『雨』によって引きずり込まれた先が仮想空間みたいな面白さがありますよね。電子ピアノの音がドキッとします。足元は濡れているけれど、雨が上がって晴れた空が見えてくる。高まるリズムによって快晴が見えるみたいな。この曲で「バタフライエフェクト」って何、と改めて調べていたのですが、こういうところがプロデュースした長野くんの謙虚さと秘めている冒険心みたいなのを感じさせてくれると思いました。さわやかさと力強さ。V6が過去の楽曲で幾度も見せてくれた安心感もありますよね。あと奥行のある曲。空間があるっていうんですかね?5GのVR映像を思い出すからかもしれません。 

 

『BestChoice』

晴れ渡った空を飛んだ先に、ショータイムがあった、みたいな。おお、ここはNY?みたいな軽快なブラスバンド。坂本くんの矜持を感じるようなタイトル、歌詞、そして歌声!ステップを踏んでみたくなる曲なのもすごく良いし、ああ、知ってるV6だな~なんて思わせてくれるんですよね。いやあ、ライブで見たかったなあ~~!!!

 

『SweetDays』

岡田准一と言ったらラブソング。なんて私の頭の中には刷り込みがされているんです。だから、タイトルからしてなかなか甘いもの来たなあなんて思っていたんですね。歌詞もさらっと読むとかわいらしい。末っ子准ちゃんだわ、なんて感じるけれど、よくよくさらっていくとV6からファンへの愛情みたいな、そういうふうにも読み取れるのかな。みんなでクラップできるようにしているんですねえ。今まで通り声を出せるライブだったら、コーラスも会場に足を運んだファンができてたんだろうなあ。

 

『トビラ』

『over』のアンサーソングなんですよ…おおん。Overはトニセン歌いだしでしたけれど、トビラはカミセン歌いだしだし、歌詞も、ああ~ってなる。仮題が「V6ソング」だったというこぼれ話もなんだか可愛いし、ほんとうその通りだなあなんて。今でこそ年齢差を感じさせない素敵なグループだけれど、Overが出された90年代はまだまだ大人と子供って感じがしていましたね。それが…こんなに大きくなって…(泣)ほっこりします。

 

『素敵な夜』

井ノ原快彦ワールド炸裂な面白い楽曲。掛け合いしているメンバーが想像できて可愛いです。しかし、この曲、歌詞を追っていくと、大丈夫か?大丈夫なのか?とちょっと不安になってみたり。とはいえ、レトロな曲調が可愛いなあって癖になる曲。ライブでの掛け合いもとってもかわいいらしいので、配信楽しみだなー!

 

『分からないだらけ』

おわーなんだこのふにゃふにゃした空間は!!!と初見混乱しました。健ちゃんプロデュース曲。さすが、おしゃれの最前線をいっている人だなあと思いました。Tempalayさんを存じ上げていないのが申し訳ないのですが、こんな芸術的な音楽なさる方がいらっしゃったんですね。「V6が歌いあげているのがすごい」みたいなツイートをいくつか見かけていたので、本当に独特な世界観のアーティストさんなんだろうなあと。いや、私もこんな曲歌うV6初めてでした。まだ見ぬV6があるもんだ。

 

『Let Me』

『分からないだらけ』で新種のV6を目の当たりにしたあとのこの曲。おお、王道。まっすぐだなあ、と。そうです、これはV6のアルバムですよ、と教えてくれるみたいな。V6にも重なるし、誰かに向けたエールにも聞こえるし。シンプルにトニセンカミセンの掛け合いなのもいいですね。なんだろ、『太陽のあたる場所』を思い出しちゃうな。

 

『家族』

そうそう、V6ってこうだよねと思わせてくれる『Let Me』を終えて、「俺たち 家族」ときたもんだ。泣くしかない。はちゃめちゃにシンプルなのに深い歌割に心臓掴まれます。長野くんの「また綺麗な海見に行こう」で泣くしかなかった。すまん、長野くん担なので…。いや、本当、長野博の歌割は、その、誰が考えたんですか?天才森田剛ですか?ドキッとしてしまう歌詞の連続でしばらく茫然としてしまうのですが。家族、家族と繰り返されるワードに、これまでのV6の歴史がぶわああって走ってきて、いや、森田剛から繰り出されるワードってやっぱパワーあるわ。

 

『High Hopes』

カミセンらしいかっこよい曲。Coming Centuryの名は伊達じゃないなと思うような未来を見つめる歌詞がやっぱりカミセンたる所以なんですよね。いつだってカミセンは進化を見せてくれる。それもジャニーズの中でもとびぬけたセンスを持って、と自負しているのが見えてやっぱりかっこいいなあ。

 

『グッドラックベイビー』

出だしwwww裏返ってるwwwとか緩いところから始まるんですけどね、あのね、曲が始まってからもうだめなんだ。井ノ原くんの優しい声が聞こえて、長野くんの「そろそろ旅たちの時が」でぶわあああって目から水がこぼれるんだよ。坂本くんの「始まりの合図」であーーってなる。(語彙さよなら)アルバムの最初の情報が出たときにトニセンの楽曲タイトルが『グッドラックベイビー』て出て、カミセンにあてた曲じゃん~なんて冗談めかしたら本気で来たから泣くしかない。ずっと肩を並べて、ときに引っ張って、背中を押して、見守ってきたお兄さんたちなんです20th Centuryは…!作詞が森山直太朗御徒町凧の時点で安心と信頼が確約されていたんだなあ。通常盤の終わりがこれなのが、本当、完成されていて…だめだあ…泣いてしまううう…1周目、見事に嗚咽を漏らしました。ありがとうございました。V6に幸あれ。

 

勢いで書きしたためましたが、なんかもう、ただの感想文。でも本当に通常盤良いんだ。良すぎるんだ。ブックレットがあってでかいけれど、そのブックレットもエモさ大爆発の代物なんだ。ファンじゃない方からしたら「?」みたいなことになるかもしれないけれど、けれど、曲だけでも聞いてくれ…26年間メンバーを変えずに一緒に走ってきた男たちが何を思って何を歌うのか、大多数の人間には到底経験できない関係性を築いてきたその深い愛情の結晶を、音楽を通して、ひとりでも多くの人に感じてもらえたら、なんて思う。